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ドメインのお引っ越し(移管)の基本的流れを押さえよう!

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初めてサイトを作ろうという方や、既にサイトを運営している方は、大半のレンタルサーバーがドメイン取得代行もしているため、独自ドメインを取得している場合も多いと思います。


別の会社のレンタルサーバーに移転するときに、管理を一元化するためドメインの管理会社を移転先に変更したい場合もあるでしょう。この場合、ドメインを移管することになります。


この記事では、ドメイン移管の流れについて説明していきます。



ドメインはどのように管理されているか

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独自ドメインを取得している方でも、ドメインがどのように管理されているか、ご存じない方も多いと思いますので簡単に説明します。


ドメインはインターネット上の住所と考えてください。ドメイン名はその住所の名前です。

この名前はDNSドメイン・ネーム・システム)と呼ばれるシステムで管理されています。


インターネット上のコンピューター同士はお互いをIPアドレスという数字でできたアドレスで認識し合っているのですが、人間が数字のみのアドレスでサイトを区別するのは面倒です。

そこでIPアドレスに分かりやすい名前をつけて、その名前でアクセスすると対応するIPアドレスに変換してコンピューターにアクセスできるようにしました。


このシステムをDNSと呼び、IPアドレスと名前を対応づけするサーバーをネームサーバーといいます。


ドメインはネームサーバーで管理する集団の単位で、同じドメインに属するサイトは同じネームサーバーで管理されています。



ドメイン移管とは?

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ドメインの管理会社を変更したい場合があります。


例えば、レンタルサーバーとドメイン取得を同じ会社でした人が、違う業者のレンタルサーバーに移るときに、ドメインの管理会社も移転先に変更したいとか、ドメインの維持費を安くするために今よりも値段の安い管理会社に変更したいとか、今の管理会社が提供していないサービスを利用したいなどの理由が挙げられます。


このように、ドメインを管理している会社を変更することをドメイン移管と言います。



ドメイン移管の流れ

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細かい手続きについては、各管理会社によって異なるので、ここでは一般的な流れについて述べます。


現在の管理会社を移管元、移管先の管理会社を移管先と表記します。


まず、ドメインが移管可能かどうかを調べます。取得から60日以上経過していないと移管することはできません。


この場合、60日過ぎるまで移管を待つことになります。また、ドメインの有効期限までに管理会社(移管元と移管先の両方)の定めている日数が残っていることを確認します。

もし、どちらかの管理会社の日数に満たなければ、移管元で登録更新を行ってから移管することになります。


次に移管元で変更しなければならないものを変更します。


まず、whois情報を確認し、whois情報を最新のものにします。


特に移管作業を行う中でメールを利用しますので、登録されているメールアドレスがドメインの移管に関係なく、自分に届くメールアドレスであることを確認し、違っていれば登録し直します。whois情報の代理公開を行っている場合、非公開にします。


もし、ステータスが移管禁止(clientTransferProhibited)になっていた場合、管理画面で解除するか、管理業者へロック解除の依頼をします。


最後に認証コード(AuthCode)を取得します。管理画面に表示されている場合はそれを手元に控えておきます。確認できなければ管理業者に問い合わせて入手します。


次に移管先で必要な作業をします。


まず取得しておいた認証コードを使って移管申請をします。

移管元と移管先から確認メールが届くので、両方とも承認します。


これ以降、移管元ではドメインの管理作業ができませんので留意してください。


後は移管先からの完了メール待ちになります。

完了メールが来たら、whois情報を確認します。whois情報の代理公開を行っている場合、代理公開の設定をします。



ドメイン移管の注意点

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通常、DNSの設定は管理していた会社から管理先の会社へと引き継がれるので問題は起こりませんが、まれに新しい管理会社のネームサーバーに設定が引き継がれず、ドメインへのアクセスができなくなる場合があります。


元の管理会社にDNS設定の引き継ぎがなされるかどうか確認しておきましょう。


移管できるトップドメイン(jpやcom)を制限している場合があります。

自分のドメインが移管可能かどうか、移管先の管理会社に確認しておきましょう。


ドメイン移管中はサイトが見えなくなるなど不安定な状態になります。

ホームページなどを運営している場合、あらかじめ予告して自分のサイトを訪れる人に周知徹底するようにしましょう。


SSLなどのオプションをつけている場合、移管先でも使えるかどうか確認しておく必要があります。



流れを理解して余裕をもったドメイン移管を行おう

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ドメイン移管の流れについて説明しましたが、どうだったでしょうか?結構大変に思った方もおられるかも知れません。


しかし、「ドメイン移管の流れ」の段落に書いた確認項目と手順を守れば、必ず無事に完了するはずです。


まず事前の下調べをしっかりして、有効期限に余裕がある時点で移管するのがよいと思います。


ドメイン移管の注意点」についてもしっかり確認してください。